環境に配慮した生産活動
ノーリツグループは、国内生産事業所を中心に、地球温暖化の原因となるCO2の排出量削減、省エネルギー活動、廃棄物の削減と資源循環の推進、水使用量の削減、環境汚染の予防・防止に、継続的に取り組んでいます。
また流通においても輸送の効率化を図り、CO2排出量の削減に取り組んでいます。

エネルギー使用の削減
ノーリツグループとして、全体最適化を考慮したエネルギー削減を統括的に推推するために、エネルギーマネジメント体制を強化します。業務改善と設備導入の両輪で、計画的にエネルギー使用量の削減に取り組みます。
PV(太陽光発電システム)設置
太陽光発電設備は全国32カ所あります。総発電量は約788万kWhにのぼり、これは使用電力の約22%にあたります。また、そのうち15カ所では自家消費しており、CO2排出量の削減に取り組んでいます。
(自家消費量は126万kWh)

兵庫県小野市の水上フロート式
メガソーラため池の上に太陽光パネルを浮かべている
所在地 | 会社 | 事業所 | 用途 | 実績 (kWh) |
設置年 | |
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1 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | NAM事業所 生産技術開発センター | 自家消費 | 20,975 | 2005年 |
2 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | NAM事業所 生産技術開発センター西棟 | 68,738 | 2015年 | |
3 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | NAM事業所 本社工場 | 382,655 | 2017年 | |
4 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | NAM事業所 環境機器開発センター | 86,881 | 2011年 | |
5 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | NAM事業所 新エネルギー商品研修センター | 39,014 | 2012年 | |
6 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | 西新町事業所 | 26,654 | 2013年 | |
7 | 兵庫県加古川市 | ノーリツ | 加古川事業所 | 95,760 | 2012年 | |
8 | 茨城県土浦市 | ノーリツ | つくば営業所 | 216,013 | 2011年 | |
9 | 愛知県名古屋市 | ノーリツ | 東海支店 | 19,295 | 2011年 | |
10 | 東京都八王子市 | ノーリツ | 八王子研修センター | 10,038 | 2012年 | |
11 | 福岡県福岡市 | ノーリツ | 九州支店 | 4,617 | 2013年 | |
12 | 兵庫県明石市 | 大成工業 | 本社工場 | 114,471 | 2011年 | |
13 | 兵庫県加古郡 | 大成工業 | 播磨第三工場 | 102,259 | 2011年 | |
14 | 兵庫県朝来市 | 多田スミス | 65,202 | 2012年 | ||
15 | 兵庫県明石市 | ノーリツ | NAM事業所 保育園 | 全量売電 | 17,240 | 2017年 |
16※ | 兵庫県加古川市 | ノーリツ | 加古川事業所 | 1,291,065 | 2013年 | |
17 | 福岡県福岡市 | ノーリツ | 福岡配送センター | 77,655 | 2016年 | |
18 | 福岡県福岡市 | ノーリツ | 福岡研修センター | 44,354 | 2014年 | |
19※ | 茨城県土浦市 | ノーリツ | つくば営業所 | 263,853 | 2014年 | |
20 | 兵庫県明石市 | 大成工業 | 播磨第二工場 | 257,700 | 2015年 | |
21 | 兵庫県加古郡 | エスコアハーツ | 土山工場 | 138,424 | 2013年 | |
22※ | 兵庫県朝来市 | 多田スミス | 454,527 | 2014年 | ||
23 | 群馬県前橋市 | 関東産業 | 386,570 | 2014年 | ||
24 | 大阪府大阪市 | ハーマン | 338,698 | 2013年 | ||
25 | 茨城県土浦市 | カシマ | 110,257 | 2015年 | ||
26 | 石川県金沢市 | テラ・テック | 204,496 | 2015年 | ||
27 | 鳥取県西伯郡 | 鳥取県土地 | 336,360 | 2015年 | ||
28 | 兵庫県明石市 | 明石南土地 | 323,525 | 2016年 | ||
29 | 兵庫県神戸市 | 六甲アイランド貨物上屋 | 1,315,321 | 2013年 | ||
30 | 兵庫県小野市 | 小野亥の子池 | 1,537,938 | 2018年 |
※自家消費・売電の重複箇所
資源の有効活用
ノーリツでは、水を貴重な資源と考え有効活用するため、事業所・工場での節水活動や再利用水の活用を通じて、上 水使用量の低減に努めています。主要生産拠点の1つ本社工場内の開発センターでは、水の再利用システムを整備 し1997 年より実験等に使用しています。2022 年度は年間65,132 ㎥の再利用水を生成し、大幅な上水使用削減に成 功しました。今後も水の再利用率を向上し、上水使用量の削減に努めます。
水ストレス地域における事業活動の把握
ノーリツグループは、持続可能な事業活動を行っていくにあたり、世界の生産拠点所在地の水リスクを世界資源研究所(WRI)のツール(Aqueduct)を用いて評価し、高ストレス地域を特定しています。該当拠点は、櫻花衛厨(中国)股份有限公司(中国)、Dux Manufacturing Limited(オーストラリア)とKangaroo International Joint Venture Company(ベトナム)の3拠点でした。
廃給湯器のリサイクルに向けた他社との取り組み
ノーリツグループでは、地球資源を利用して給湯器という金属製品を製造するメーカーとして、販売事業者さま、福祉施設さまとの協働を通じて、廃給湯器を直接回収・分解し、資源循環につなげるリサイクルや使用資源の削減の取り組みを推進しています。2022年に回収した廃給湯器は、約63,000台、重量換算で約1,100tonとなりました。これらを、鉄・銅・アルミ・ステンレスなどの非鉄金属素材などに分解し、再資源化に努めています。
この給湯器リサイクル事業は、グループ会社である株式会社リハーツ(エスコアハーツの子会社)が中心となって、給湯器の販売・取替をおこなう販売事業者さまや福祉施設さまと協力しておこなっており、社会的な課題である障がい者の就労機会創出にもつながっています。販売事業者さまには取替後に不要となった給湯器を古物として提供いただき、福祉施設さまにその分解・分別を委託する三位一体の取り組みです。
ゼロエミッション
ノーリツグループでは、国内生産事業所および、海外生産事業所(能率(上海)住宅設備有限公司、東莞大新能率電子有限公司)にて、ゼロエミッションを達成しています。
ノーリツグループ・ゼロエミッションの定義:廃棄物の全発生量(全重量)のリサイクル率が、99%以上となった月を3か月以上継続し、その後も継続可能と判断した状態をゼロエミッションの達成とします。
イニシアチブへの参加
RE100への加盟
2020年12月15日、ガス石油機器業界で初めて、事業用の電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟しました。2030年までに国内生産事業所で使用する電力の100%を再生可能エネルギーにすることを目指します。また、2050年までには海外グループ会社を含む全事業所で使用する電力の再生可能エネルギー100%化を実現します。
TCFDへの賛同
2020年11月に、金融安定理事会(FSB)によって設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同を表明しました。環境配慮商品の開発および各藩などの重要課題に対し中長期目標を定め、継続的に取り組み、気候変動がもたらす事業へのリスクと機会について分析し、関連情報の積極的な開示に取り組みます。