【神戸大学×ノーリツ】入浴と精神的・身体的健康をテーマとした 共同研究「ウェルビーイングプロジェクト」を開始ノーリツの技術と神戸大学の知見で、入浴のウェルビーイング効果を検証し社会実装へ

お知らせ

 湯まわり設備メーカーの株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:竹中 昌之)と国立大学法人神戸大学(学長:藤澤 正人)は、入浴と精神的・身体的健康をテーマとした共同研究「ウェルビーイングプロジェクト」を開始したことを発表いたします。

 ノーリツと神戸大学は、202111月に脱炭素・DX・ウェルネス分野の発展を目指した包括連携協定を締結しており、本プロジェクトはその中の「ウェルネス分野」の研究領域での取り組みです。ノーリツは、1951年の創業以来「お風呂は人を幸せにする」という原点のもと事業を展開してきました。今回、ウェルビーイング研究で豊富な実績を持つ神戸大学と連携することで、その理念を科学的エビデンスに基づいて深化させ、新たな製品・サービス開発など社会実装に繋げていきます。

ウェルビーイングプロジェクトの概要

目的と研究体制

 本プロジェクトは、共同研究を通じて浴槽入浴が精神的健康と身体的健康の両面に及ぼす影響を明らかにすることを目的に始動しました。ノーリツは、研究開発本部のメンバーを中心に、入浴中の深部体温推測技術「HIITO」や微細気泡技術などの独自の技術を活用しながら、研究成果を基にしたソリューションやプロダクトの社会実装を目指しています。神戸大学では、人間発達環境学研究科を中心に、ウェルビーイング先端研究センターの支援を受けながら、社会科学・自然科学の両観点から総合的に研究できる体制を整えています。ノーリツと神戸大学は、両組織の異分野共創により、入浴とウェルビーイングの関連について研究を進めています。

<研究体制>
ノーリツ:研究開発本部 イノベーションセンター
神戸大学:近藤徳彦、木村哲也、佐藤幸治、原田和弘、石原暢、木伏紅緒
(専門分野:健康心理学、認知脳科学、身体運動制御、運動生理学、運動生化学、環境生理学など)

実施内容

・神戸大学の人間発達環境学研究科内に研究施設を新設
 神戸大学の人間発達環境学研究科内に、研究施設(実験用浴室設備)を新設しました。研究施設には、ノーリツ製の給湯・暖房機器を設置した浴室のほか、生体データを取得する計測室と待機室を併設しています。


▲写真左から、浴室、計測室、待機室に設置されているノーリツ製品


・浴槽入浴が精神的健康と身体的健康の両面に及ぼす影響に関する共同研究
ノーリツと神戸大学の異分野共創により、日常的なおふろ文化が心身の健康や幸せ(ウェルビーイング)にもたらす効果を、多角的かつ科学的に解明します。特に「入浴」そのものだけでなく、「入浴方法」や「入浴環境」とウェルビーイングの関係についても、より深く研究を進めます。

ノーリツと神戸大学が考えるウェルビーイングについて

 ノーリツは、世界の人々や社会に提供する価値の1つに「ウェルビーイング」を掲げており、お湯と食のプラスの価値を提供し、豊かな暮しと地球への貢献を両立できる社会を目指しています。「お風呂は人を幸せにする」という創業の原点のもと、「新しい幸せを、わかすこと。」というミッションの実現に向けて、「健康・生活・文化」の領域で社会課題の解決と知的好奇心を追求し、心身の健康と幸せを提供していきます。

 神戸大学は、保健学研究科と人間発達環境学研究科が中心となり、2022年にウェルビーイング推進本部・ウェルビーイング先端研究センターを設立しました。人の健康と発達を促進し支援する環境を社会科学・自然科学から総合的に研究しています。

各代表者からのコメント

神戸大学 ウェルビーイング推進本部・人間発達環境学研究科 教授 近藤徳彦

前述のようにノーリツの会社理念と神戸大学の研究の方向性の一つが、人の幸せ、ウェルビーイングであり、また、兵庫県に本社があるノーリツとの共同研究の推進は両者にとって有益であると考えています。本研究ではノーリツの担当者と人間発達環境学研究科の先生方と週1回のミーティングを持ち、本当の意味での二人三脚で研究を進め、本研究科では自然科学と社会科学の若手の教員が分野を超えて共同研究に関わっています。本研究がノーリツの商品開発や本研究科の新しい研究に寄与し、これをもとにおふろの心身に及ぼす影響に関する新しい情報を発信したいと思います。

株式会社ノーリツ イノベーションセンター長 濱谷佳和

ノーリツは「お風呂は人を幸せにする」という創業の想いから、おふろの健康効果や価値向上に取り組んできました。近年では、入浴せずシャワーで済ますというようなおふろ離れの風潮もありますが、まだまだおふろは多くの可能性を秘めていると考えています。このたび、神戸大学の持つ医学・心理学・環境学など多様な分野の知見やウェルビーイング研究と連携し、入浴をより科学的に検証することで、社会や生活に貢献する新たな価値創出や実証を加速させていきます。これにより新たな「なくてはならない」を創造し、届けつづけていきたいと考えています。

ご参考

 ノーリツと神戸大学は、研究・技術の発展と社会への貢献を狙いとして、両組織の包括的な共同研究および人材交流を推進する包括連携協定を2021114日に締結しました。この包括連携協定は、脱炭素関連領域やDX・ウェルネス分野などにおける新商品開発、新規事業創出、産学連携による学術成果の社会実装を目指すものです。

「ノーリツと神戸大学の包括連携協定」の詳細に関するプレスリリース(2021114日発表)
https://www.noritz.co.jp/company/news/2021/20211104-004907.html

神戸大学
・ウェルビーイング推進本部(https://www.lab.kobe-u.ac.jp/opwb-office/
・ウェルビーイング先端研究センター(https://www.research.kobe-u.ac.jp/arwb-center/

*ニュースリリースに記載されている内容は、発表時点のものです。

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