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植田英雄 取締役兼常務執行役員 研究開発本部長(1975年入社・工学部卒 機械工学専攻)
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主に燃焼技術開発を担当してきた。
「技術開発で一番重要なことは真因を探し出すこと、実験室で試験に取り組め。現場へ行け」が口癖。
生産技術部門の長だったとき、あまりモノづくりの経験がなく、配属当初、戸惑いがちだった新入社員たちが、モノづくりを通じて次第に目を輝かせるのを目の当たりにした経験から、「モノづくりはシンプルなもの。素直な人に向いている仕事」とも語る。
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ノーリツのエンジニアは、モノづくりの醍醐味をたっぷり味わうことができます。なぜなら、開発を担当する新製品の企画から量産化まで、一貫して責任を持って携わることができるからです。
設計は設計のみ、実験は実験だけ、といった分業ではなく、製品担当・メカ担当・エレクトロニクス担当の技術者がチームを編成して、設計、試作、実験と量産に至るまでの全プロセスを経験でき、高度なスキルを身につけられます。この街のあの家の給湯器は「俺が、私がつくったんだ!」。そう胸を張って言える権利を、ノーリツのエンジニアは誰もが持ち得るのです。モノづくりに携わる者にとって、これほどの喜びはないでしょう。
長年にわたり蓄積されてきたノーリツ独自のコア技術は、実に多様ですが、まず高出力かつ、NOx(窒素酸化物)排出量を抑制する燃焼技術が挙げられます。次に廃熱利用に有効な熱交換技術、常時、適温適量のお湯を生み出すために欠かせない水制御技術、そして給湯器のコントローラやリモコンをはじめ、さまざまな製品に搭載されている電気・電子制御技術があります。また製品を構成する部品の内製化にも取り組んでおり、生産設備は生産技術で製作しています。

バラエティに富んださまざまな技術の結晶がノーリツの製品であり、とりわけメカとエレクトロニクスの役割は重要です。
注目してほしいのは、わが社が20年以上前から研究開発に取り組んできたエコ技術。たとえばソーラーシステム(太陽熱温水器)。太陽熱を熱源のサポートに利用でき、毎日のガスやオイルの使用量を抑えられ、CO2などの温室効果ガスを削減することに貢献しています。また『エコジョーズ』などの高効率給湯器は従来、捨てていた排気ガス中の熱を回収して再利用でき、熱効率を飛躍的に高めながら省エネに寄与しています。今後、太陽光発電や燃料電池など環境にやさしい製品の開発に一層力を入れていきますから、地球環境と快適な社会づくりに関心のある理系出身者は、やりがいに満ちたモノづくりがきっとできると思います。
現在、わが社は「エコ*リラ*キレイ」のブランドメッセージを発信しています。ノーリツの技術者は、今まで一貫して環境、安心安全、快適、健康、美容をテーマに人々の豊かな暮しと快適な毎日に寄与する製品を生み出してきました。それが環境にやさしく高効率の給湯器であり、エコウィル(ガスエンジン発電)・エネファーム(燃料電池)のような家庭用発電システムであり、おそうじ浴槽(自動洗浄浴槽)や浴室乾燥機、ミストサウナ、マイクロバブルバスなのです。ノーリツのブランド戦略は、研究開発の方向性をあらためて整理し、明確に打ち出したと言えるでしょう。

製品品質を造り込む上で、コンピュータを利用したシミュレーションという手法があります。
確かに便利ですが、モノづくりをおこなううえで、解析や計算だけでは本当のことはわかりません。実際に道具を使い実験してこそ見えてくるものがあります。最終の答えは現場にしかありません。
また、モノづくりに失敗はつきものです。それを恐れていて業界をリードする製品開発はできません。ノーリツは前向きな失敗は許容する会社、出る杭は伸ばす社風があります。私自身、若いころから“とんがった性格”で、上司に煙たがられたものです。いいものを生み出したい。社会を幸せにしたいという思いがあるなら、上司や同僚といい意味で、少々衝突してもいいんじゃないですか。
従来の製品より大きさ2分の1の給湯器をつくる、ガス風呂釜に電気制御技術を導入する、お風呂の追いだき機能を給湯器に付加する…。業界初の技術を生み出してきたノーリツの社歴はまさに挑戦の連続です。いま当然のものとして日々の生活で使っている身のまわりの製品は、先人たち技術者の汗と努力の賜ものです。モノづくりは楽じゃないけど、決してあきらめない、強い意志を持って取り組めば必ずできるんです。
モノづくりが好きだ、やってみたいという若い人が、現場で苦労して真因を究め、モノをつくることの面白さや本当の喜びが味わえる会社であり続けたいと思っています。









